「DX人材がいないから無理」と思われがちですが、DXは専門部署がなくても進められます。ポイントは、現場の困りごとを小さく試して成果を積み上げること。中小企業が取り組みやすい手順を紹介します。
DX人材がいなくてもDXは始められる:中小企業が陥りがちな誤解
DXの目的は最新技術の導入ではなく、ムダ・ミス・待ち時間を減らし、顧客対応や意思決定を速くすることです。まずは身近な業務改善からで十分です。
ステップ1:現状把握(業務の棚卸し)で「ムダ・属人化」を見える化する
受注〜出荷〜請求などの流れを1枚にまとめ、「どこで詰まるか」を把握します。数字で語れると次の判断が早くなります。
- 二重入力・転記・手戻りが多い作業
- 担当者依存の判断/イレギュラー処理
- ミスや問い合わせが頻発する箇所
ステップ2:優先順位を決める(効果×難易度)—最初に着手すべき領域とは
課題を「効果(時間削減・ミス低減・売上影響)」と「難易度(関係者数・データ整備)」で並べ、効果大×難易度小から着手します。申請承認、見積、在庫・進捗の見える化は成功しやすい領域です。
ステップ3:小さく試す(PoC/スモールスタート)—失敗コストを最小化する進め方
いきなり全社導入せず、対象部署・機能を絞って試作します。短い期間でで触れる形にし、「処理時間が何分減ったか」などKPIで判断すると、次の投資がしやすくなります。
ステップ4:仕組み化する(システム化・自動化)—定着させる設計と運用
本番化では運用が要です。マスタ整備、権限、履歴、例外対応、教育資料まで含めて設計し、可能なら既存ツールとも連携して入力の手間を減らします。
ステップ5:外部パートナーを使いこなす—丸投げにしない要件整理と伴走体制
社内は目的・現状・制約を共有し、パートナーは要件定義〜実装をリードする分担が理想です。定例でデモ確認→改善を回せば「作ったけど使われない」を防げます。
ステップ6:内製化へつなげる—引き継ぎ・ドキュメント・人材育成のコツ
運用手順や画面仕様をテンプレ化し、現場から1〜2名を“推進役”として育てます。軽微な改修は内製、難所はパートナー伴走という形にすると、スピードとコストのバランスが取れます。
システム開発会社に相談するメリット:最短で成果を出すための第一歩
「どこから始めるべきか」「自社に合う仕組みは何か」を短期間で整理するには、経験ある開発会社の支援が近道です。当社では、業務ヒアリングから課題整理、スモールスタートの提案、概算見積まで一貫して対応します。現状のモヤモヤを整理するだけでも前進しますので、まずはお気軽にご相談ください。
